MedDRA・MedDRA/J
MedDRA(国際医薬用語集)は医薬品規制調和国際会議(ICH)によって、国際的な情報交換を目的とした規制に係る国際調和の標準医薬用語として開発、ICHとして合意された英語をベースとした医薬用語集です。現在、医薬品規制のみならず、医学薬学研究において広く利用されており、多言語(利用可能な多言語はこちらを参照ください)が作成・提供されている。MedDRA/J(「ICH国際医薬用語集日本語版(MedDRA/J)」)は、この維持管理を委託されているJMOが、MedDRAの英語に日本語表記を付与して、主に日本国内のMedDRAユーザーをサポートする目的で作成・提供されている。国内においても医薬品の安全管理に係る規制の場において広く使用され、近年、医療機関や製薬企業に加え多くの医薬、医療機器等の研究機関においても使用されており、MedDRA英日版と同様に多言語が提供されている。MedDRA、MedDRA/Jに関する著作権、登録商標は、スイスに本拠地を置くICHに帰属する。
JMO
JMO(MedDRA Japanese Maintenance Organization)は、ICHの承認のもとMSSOからサブライセンスを受けてMedDRAの日本語に係る日本ユーザーのサポートとして日本国内のMedDRA維持管理を実施している組織です。ICHは、MedDRAの国際的な維持管理をMSSO(Maintenance and Support Services Organization)に委託し、JMOがICH、MSSOと連帯しMedDRA、MedDRA/Jの維持管理や日本国内でのMedDRAに関連する情報および研修教育等の提供を行っている。日本国内等でのJMOのMedDRAに係る活動の管理監督をJMB(Japanese Management Board)が行っている。JMOはMedDRAに関する活動についてICH Management Committeeへ報告を行っている。
沿革
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1996年
MedDRA/J開発とJMOの設立
「医薬品副作用用語の国際的統一に関する研究班」設置
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1997年
JMO準備室を日本公定書協会内(現在、医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団)に設置、準備活動開始
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1998年
JMOの活動開始
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1999年
MedDRA、MedDRA/J Ver. 2.1リリース
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2001年
MedDRA/J オンライン検索ツールリリース
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2003年
MedDRA/J (Desktop) Browserリリース
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2004年
MedDRA ADR報告等の使用義務化
SMQ日本語版リリース
MedDRA日本語シノニム(Ver.7.0対応版)リリース -
2017年
MVAT 日本語版提供
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2018年
「MedDRA標準検索式の開発と適正使用について
CIOMS SMQ IWG報告書 第二版」発刊